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「勉強は大事だよ、学校は問題の解き方や歴史、英語、まぁ大事だなぁって程度は教えてくれる、でも友達の作り方、人の思い、つながり、愛、深く知らなきゃいけない大切な事は何一つ教えてくれないしな」
たしかにそうなのだが当時の私は「バカじゃん」ぐらいに感じてた
父は続けた
「学校になんて行くな行くな、いろんな道があるからな、ただお前がどんな状況にいても死ぬまで俺はお前の後ろにいるからな」
臭すぎるセリフである
また意味も不明
でもまぁなんだか楽になった気がした
いやいやながらも学校へ行く決意もできた
学校では周りの目は相変わらずであった
私をフクロにしていたグループのリーダー的奴が話しかけてきた
「よくこれたな、ってか来るな」
こづかれた
言いなりになってきた自分にもいい加減うんざりだった
・・・何かがはじけた
[あまりにひどいので省略]
まぁ私は運よく学校へ行けるようになり
大切な友達も増え
痛みも知った
今だからわかる
父は私にあえて逃げ道を作ってくれた
本音は立ち向かえと逃げるなと
逃げる道はすすむと二度と引き返せないと
あえて「行かなくていい」
そう言ってくれたと思う
担任がうちに来て「不登校は内申に響くから将来が心配ですよ。お父さんから学校に来るように説得してください」父に言った事がある
父は「学校へは本人が行きたくなるまで行かなくていい、将来ぐらいこの子が自分で開く、自分の子供が信じられないで親がやってられるか」
担任に食ってかかった父を思い出す
誰よりも子を信じ、厳しく、熱い父は今でも私の行く道を信じてくれている
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