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親父・・・
私の父親は昭和27年、戦争の爪跡が残る沖縄で生まれた
当時、通過は米ドルとB円と言われる沖縄単独の通過が利用され、米軍の兵隊が街に溢れて暴動も少なくなかったみたい
父が生まれてまもなく祖父は23歳という若さで他界
不発弾処理中の事故によるものだと聞かされた
祖母はまだ幼い父を親戚に預け、よそへ嫁いで行ったという
まぁそこにはいろんな事情や思いがあったのだろう・・・
それからというもの父は親戚中をたらい回され、引っ越し転校は数知れずの生活を送る事になる
辛かったろぅなぁ
当時の父の辛さの半分も理解してやる事はできないのだが
世に言うトラウマという言葉がある
まさにそれである父は家族というものに人一倍のこだわりと理想を持ち、妥協を許さないところがある
家族は離れて暮らすものじゃない、家族は・・・ 家族は・・・
何かにつけて家族である
父の頭の七割は家族という文字で構成されていると言っても過言ではないだろう
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