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アスに、社長さん達がいる部屋に案内された。
「失礼します。雪野紫苑です――」
目の前に座っている社長
寝ている
「・・・けど」
人呼んどいて寝るなよ!この人は!
「ルシファー様。しおんをお連れしましたよ」
アスが社長(ルシファーさん)に向かって話す。僕の時と、起こし方が180度違う・・・。
社長、目を覚ます。
「あ・・・しおんだね。おはよう」
おはよう。じゃないよ
「ゆっくり眠れた?」
「あ、まあ」
社長ほどじゃないけど。
「じゃあさっそく、俺達堕天使のトップ集団、“サタン”と呼ばれている者達を紹介しよう」
え・・・
本当にさっそくでございますね。
「まず、しおんをここまで連れてきたのが、“アスモデウス”だ」
・・・アスじゃなかった。
アスって、愛称だったんだ。
しかも、偉い人だったよ・・・
社長、続ける
「そして、俺の右から二番目に座っているじいさんが、“ベルゼブル”だ」
確かにおじいさんだ。でも、外国人のおじいさんみたいな、たくましい白ひげがあるせいで、ハ〇ーポ〇〇ーのダ〇〇ル〇ア先生みたいにみえる。
しかし、ダ〇〇ル〇ア先生みたいな温厚な顔じゃない。どちらかというと、『威厳』があてはまる。
「そのじいさんの向かいに座っているのが、“アザゼル”だ」
アザゼルさんも、美青年ですね。髪は――
「そして」
あ・・・速いよ、社長
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