一章 召喚

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「イブリース。早く席に戻れ」 誰かが喋った。 「我々の試みは成功した」 「やはりこちらがわからの召喚も可能だったのか」 一方、イブリースと呼ばれた人(どうやら、僕が踏んづけてしまった人のようだ)は、無言で席に戻ったが・・・まだ睨んでる。涙目で。顔に似合わず根にもつタイプらしい。 しかし次の瞬間、僕はある重要なことに気付いた。 僕以外みんな美形だ。 おかしい。ここはどこの役者さん達の事務所だ?もしかして、僕はオーディションかなんかに・・・ はなさそうだ。 むしろ劣りまくってる。惨めだ。 イブリースの口が動く。 「ルシファー様、実験は成功しました」 そしてみんなが、丁度僕の真っ正面にある席に顔を向けた。 ―――そう。『社長の席』に。  
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