一章 召喚

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しかし 肝心の社長は『社長の席』で、腕の中に顔を埋めてうつ伏せになっている。 寝ている 「起きて下さい!実験は終わりましたよ!」 社長の右隣に座っていた人が叫ぶ。 社長 起きず。 社長はもう、夢の中・・・ 社長の左隣に座っていた人、チェーンソーみたいな物を持ってくる。 電源が入る。 ういぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ 社長 音がうるさかったのか 目を覚ます。 ・・・社長、危機一髪・・・。 社長も美形だ。髪はイブリースさんのと比べると、全体的に少し長めで、もみあげは目立たない。やはり両頬には、黒で描かれた模様がある。 でも、目は眠そう・・・。 社長、僕に向かって話しをする。 「ええっと・・・君は・・・」 「・・・雪野紫苑(ユキノシオン)ですけど」 「しおん・・・?しおんって言うんだ。よろしく、しおん」 手を差し出す社長。勿論手はとどかない。 「はぁ、こちらこそ。・・・じゃなくて!!」 ここどこですかあなたたちはだれですかぼくはどうなったんですか そう聞く前に、社長が先に口を開けた。 にっこり笑いながら。 「ようこそ、魔界へ」  
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