一章 召喚

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「・・・は?」 魔界? 「いやぁ~、良かったよ!実験に成功して!!」 社長、笑顔。 「じゃあ、俺寝るから。アス、しおんに部屋を案内しといてね」 社長、退室。 ぱたんっ 「では、我々も退室しましょう」 そう言ってほとんどの人が出ていった。 残されたのは、僕とアスと呼ばれた人だ。 アスさんは、僕より年下に見えた。髪はショートカットの明るい(ほぼ銀髪に近い)金髪で、肌は色黒だ。イブリースさんや社長さん共通の“頬にある黒い模様”は額にひし形として描いてあった。 そして・・・ 「つ・・・角?」 牛さんみたいなやつが、両耳の上に生えている。 僕の反応を不思議に思ったのか、アスが上目遣いで、 「そんなに角が珍しいの?」 と聞いてきた。 ・・・いや、珍しいを通り越していますが・・・  
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