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「……て」
「………きて」
「翔…おきて…」
目が覚めると、真っ白な病室にいた。
握ってた手ゎ、確かに俺の手を握り返してた。
「翔、おはよう…♪」
そこにゎ元気な笑顔で微笑む千夏の姿があった。
俺ゎ立ち上がり、千夏を抱きしめた。
「おかえり…千夏……」
「ただいま……♪」
俺ゎそれを聞いて、ずっとこらえてた涙を流した。
10年間眠り続けてた千夏が目を覚ました。
医師ゎ奇跡に近いと言っていた。
千夏の俺を思う力が奇跡となり、俺の千夏を思う力が奇跡となり、2人の奇跡が千夏を呼び覚ましたんだ……
これからゎ、こっちで千夏と一緒に暮らそと思う。
親もそうしろと言ってくれた。これから、千夏と一緒に歩んで行くんだ…この長い長い冬の道を…春になり、夏になり、秋になって…そしてまた冬になる、この道を………
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