剣を継ぐ日

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お、お弁当ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!? 「マジでかッッ! ホントに貰っていいですか木乃香さん!!?」 余りの嬉しさに木乃香に急接近してしまう。 いやだってお弁当ダヨ!? 半日の疲れを癒し、来るべき闘いに向けての活力の源ディスヨ!? これに喜びを感じずしてなんとなす!? いや、男がそもそも女の子の手作り弁当貰って、喜ばないハズはない!! いたとしたら、ソイツは普段からそんな環境を、甘受し尽くしている、超度級のヘタレだッ!!! オレは違うッッ!!!! ヘタレなどではない!! 毎日昼は播磨と一緒に、水道水で頑張ってる苦労人だもんね!! だから素直に喜べる! しかも相手は、あの『麻帆良の大和撫子』、近衛木乃香その人だぞ!? よかった!!! 親友って立場でホントッッッッによかった!!! 万歳!!木乃香万歳!! ジーク・木乃香!!!! 「えぇあっ………!と、とー君顔近いえ!?」 顔を真っ赤にしている木乃香の手を握り、ぶんぶんと振り回す。 なに顔赤くしてんだよ木乃香クン!! オレと君の中ではないか!! オレはモーマンタイ!! ノープロブレムッッ!! くくく、これであんのぉモテ男の坂井と対等になったぜぇ…………!!!フッフッフ……! 今日のオレは、なんだかいつも以上のハイテンショ―――――! 「って、いい加減にせんかーーーー!!!!!」 「ぶっはーーーッ!!」 今の今まで、散々ほったらかしにされていた少女明日菜の自慢の蹴り技が脳髄に炸裂。 綺麗な弧を描いた右足はそのまま急転直下で倒れ伏したオレの急所へと。 「ってそれは嫌だあああああああッ!!!!」 する直前に、日々の生活の中で鍛え上げられた目覚ましい成長を遂げていく反射神経により、肉体は驚くべき身のこなしでお嬢様踵落としを避けた。 「あっぶねぇ………ッ! もしあそこで回避よりも防御を選択していたら、完璧ガードブレイクでオレの子孫繁栄断絶してたわッッ…………!! つーか明日菜殺す気かよ!!」 「アンタ達がいつまでもイチャイチャしてるから遅刻に合わされそうなコッチの身にもなりなさい!!」 「イチャイチャなんかするか! つーか弁当貰ったのが嬉しかっただけだつっの!!」 「弁当ぐらいでそんなに騒ぐな!!」
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