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「―――でげっ!?」
何故か教室から飛んできたノートの角によって。
「~~~~ッッ!!?
痛っえぇ……!なに、なに、なによ一体!?
なんかノート飛んできて鼻にダイレクト……!」
ふぉぉぉ………!と顔面を抑える。
そんなオレを尻目に周防は教室を覗いていた。
「………何やってんだアイツら?」
「イタタタタ………教室で何が起きてんだ?
周防、状況は?」
「播磨のヤツが、えぇーっと、クラスメートをわしづかみにして振り回してる、で通じそうか?」
「…………スマン、通じはしたがさっぱりわからない」
「………だよな」
痛みの引いた顔で、今度は慎重に教室の一角を見ると、うん、ゴリラがおった。
「ちゃうねん、ゴリラやのぅてオランウータンやねアレは」
「素敵なボケをありがとう大阪。でもってナチュラルに人の心を透かすな」
いつの間にかオレ達の後ろに来ていた、遅刻常習犯の大阪、という不思議なあだ名のクラスメートにツッコミを入れておく。
「透かす?透かす、すかす、スカス………。
わたしスカッシュレモンとか飲めへんねん」
「うん、もういいから」
わざとじゃないボケの連発、おおよそ自然体で彼女は会話の最中にこんなことを繰り返している。
関西人なんだが、なんだか不思議な関西弁を使うことが多いが、大阪クオリティということで許してやって欲しい。
悪い子じゃないんで。
「ところでスカッシュってなんやろ。
ス●ッシュブラ●ーズの親戚なんかな?」
「聞いてねぇ」
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