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とりあえず、3人は教室へと足を踏み込んだ。
そこには、なるほど、確かにゴリラと化した播磨が、髪型がスネ夫のグレードアップ版の吉田山と以下数名をぶんまわしていた。
「おぉぉぉぉッッ!!!誰だ、誰がこんなこと書きやがったーーー!!」
「播磨さぁぁあぁんッ、オレじゃないッスよぉぉおおえぇぇぇ………!」
吉田山の顔が赤から黄色に変わり、さらにまたそこから緑へとチェンジする。
文章には書かれていない他のエトセトラも同じ目にあっている。
「うわー、こないな所に信号機がいっぱいあんなぁ。
でも信号機って右から点くんやったんけ?
………信号機の逆転ホームランや!?」
「周防、大阪を頼む。話が進まない」
「あいよ。
よし大阪、アタシらは避難するぞ」
「ひなん?地震が起きたんか?
でも床揺れてへんし……せや!
わたしが揺れたらええんとちゃうんかな!?
どやろ、どやろ周防ちゃん!?」
「だあーー!
もういいから行くぞ!!あと周防ちゃんは止めろってば!!」
あーーー、とズルズル周防に引きづられていく大阪を見て、なんだか妙に和んだが今は播磨の話を進めるのが先決だ。
播磨へと向き直り視線を向ける。
先程と違う点は吉田山とエトセトラのHPが0に近い状態で、危うくトドメを刺しかねん播磨を、二人の男、佐藤と田中が引っつかんでいた。
「よせ播磨!机の件に関しては誰にもわからんって!」
「そうそう!それに書かれて内容は、まぁそこまでキレる程でもないし、気にすんなよ!」
「うるせぇぇ!あんなもん書かれてたらキレるに決まってんだろーが!
ハゲで悪かったなぁ!
不良で悪かったなぁ!
お嬢とファイヤーキャンプで手を取って悪かったなぁ!
もう二度しねぇ、絶対にしねぇ、生まれ変わってもしねぇ、死んでもしねぇ!
だから、だから、だからオレの青春を返せぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!」
………ホントに何があったんだコイツは。
青春とか言っちゃてるし
、原稿でも無くしたか?
「………ん?」
ふと播磨の机が目に入る。
わりと良い視覚が脳内へと情報を伝え、オレはそれを理解する。
なんか机に書いてあった
『沢近愛理、既成事実発覚!』
「…………………………………………………………………………………」
………コメントしづらいよコレ。
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