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――――――懐かしい、本当に懐かしいユメを見た気がした――――――
「………ん、ふわぁっ」
大きなあくびをして外界の空気のうま味を実感しスグに吐き出す。
涙でも出そうな眼球の働きを抑えながら洗面所の水を顔にぶっかけて覚醒する。
心地良い水の感触が顔面を通して全身へと流動していく。
それにたいした実感も湧かず、ただ作業の一部として受け止め台所へと向かった。
「げ」
予想通りというか、直感通りというか。
ものの見事に冷蔵庫には食材一つ入っていなかった。
………ある胡散臭い神父から貰い、食べようとしたところ、突如脳からけたたましいアラーム音が聞こえビビり、結局封を切ることがなかった麻婆豆腐を食材にカウントすればすっからかんというワケではないのだが。
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