剣を継ぐ日

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「い、いや止めておこう。貰ってから大分経ってるだろうし………」 言い訳がましく冷蔵庫を閉める。 ………根っからの貧乏性なのでもったいない感が全身を駆け巡るが、なんとか抑えた。 たった15年でゴールイン、否、デッドエンドはゴメンだ。 「となると、自動的に朝飯はコンビニ産になるワケだが」 うーむ、とやっぱり貧乏性が祟り、今度はコンビニは高いからもったいない感が全身を―――略。 「よし、ここは麻帆良の大和撫子に頼むかな!」 バッ!と携帯のアドレスから小さい頃からの親友の選ぶ。 適当に文字を打って送信し、しばらくしてから返信の内容を見ると、 『明日菜もう出てったでー?』 ………………………………………パタン。 静かに携帯の画面を下ろす。 時計を見る。 アラームをかけた時間から“1時間”が過ぎていた。 ………あははは、やっちゃったー……… 「ねえぇぇぇぇすごしたあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!」
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