病気をこえて。

手術そして事実

「落ちついて聞いて、君の心臓には何らかなの疾患があるのはわかったんだが、その原因はわからないんだ。それで、心臓の動きかただとか血液の循環の仕方などからみて正確ではないが余命は半年」

母が口に手を当て泣き出した。

心臓が悪いのはなんとなくだけどわかっていた。

でも、遥かに予想を越える答えが先生から返ってきた。

「あのー、少しひとりにしてもらってもいいですか」

「わかりました。お母様大丈夫ですか？」

先生は母の肩を抱いて部屋から出ていった。

僕は堪えていた涙が頬をつたう。

一度泣き始めると止まらない。

病院中に響くほどの大声で泣いた。