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肩をゆさゆさと揺らされ僕は目が覚めた。
目をこすっているとすごい力で引っ張られた。
「しっかりたってよ。ドア閉まっちゃう」
少し怒った様子で和羽は言った。
「もーぉ、なんで電車の中で爆睡するかな」
まだ少し怒った様子で階段を下りながら言った。
「ごめん、ごめん」
内心、和羽はどうなんだよと言いたかったが今はそんなことを言える立場でないので形だけ謝った。
階段を10段ほど残したときだった。
胸の辺りに激痛が走った。
その場に立っていることもできなくなり階段を転げ落ちた。
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