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男の視線は自分の道へと向けられた。
「私もね、色々やっては悩むものです、たまに逃げ出したりも…でもね、時々連れ戻したり、一緒にしばらく道を歩いたりしてくれる方もいましたよ」
男はユックリと未来へと目を向け今度は僕を見た。
「しばらく一緒に行きませんか?二人で行く道も楽しいしですよ?私に合わせていてはいつゴールにたどり着くかわかりませんが」
と、男はクスクスと小さく笑った。
そんな男の横に立ち上がって僕は男を見た。
「良いですね、僕もゆっくりと歩いて見たくなりました」
男は嬉しそうな笑みを作る。
「では、行きましょう」
退かれた腕、たまには誰かにひかれながらも、一緒に歩くのもいいかも知れない…。
僕の人生に沢山の人が混ざわる事があればいいと思う、それを時に振り返って、時には立ち止まりながら関わるのも良いかも知れない。
逃げ出しても僕はちゃんと元の道に戻ろうと思う、迷った時にはもしかしたらこんな出会いがあって、連れ戻してくれる方にも会えるかも知れない、それはきっと人生の宝物になる出会いだと僕は思うんだ。
僕の人生僕は僕のスピードで確実に進んで行くよ。
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