道しるべ(君)

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君を待ち続けていた。 君の名前、ちゃんと、覚えている・・・。 ただ、名前を口にするのが辛くて・・・。 喧嘩をしたばかりだから。 気付けばそこにいたのは、しらない人たちだけで・・・・・・ 楽しそうに笑っている人達だけで・・・ なぜ自分がここにいるのかも分からなくなってしまった。 僕は何処にいくの? 何処へ、行こうとしていた? 道しるべを見失った・・・ 「誰か!」叫ぼうとして、押し黙る・・・ 昔は一人で、出来たじゃないか! 誰かに頼るな! 自分にいい聞かせた言葉に頼る相手がいないのだと気付き・・・辛くなって、しゃがみこむ・・・。
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