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「どうして、比呂は怒ってるの?私がせっかく邪魔を排除してあげたのに。比呂は、いまでも雅紀を愛しているんでしょ?」
「・・・お前なんて、もう恋人でも何でもないよ。」
そう、雅紀に軽蔑の眼差しを送る比呂。彼の言葉に雅紀は衝撃を隠せない。
「嘘…嘘でしょ?だって、比呂はずっと雅紀と一緒に居るんだよね?そう約束したでしょ?ねぇっ?!」
雅紀の言葉に、比呂は冷たく言い放った。
「俺はそんなこと言った覚えも、約束した覚えもない。」
「……そう、比呂は、雅紀との約束を忘れているんだよね?だから、こんな女と付き合っちゃうんだぁ……」
辛辣な比呂の言葉も雅紀は自分の都合のいいように解釈して、そう呟く。
「聞けよ!!涼子はただの…!!」
比呂が彼女にいくら弁明しようとも、もう彼女には通じない。雅紀は、比呂の言葉を遮り、呟いた。
「比呂…、私、考えたの。こうやって、他の女に比呂を取られるくらいなら、私が比呂を殺して、私のものにすればいいんだよね。
大丈夫だよ、比呂。痛い思いは、一瞬だから!!」
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