隣人・・・

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と ある夜 彼女は部屋に小さな穴を見つけた。 その穴は小さいが 隣の部屋から覗き見るには十分な大きさだった。 彼女は恐る恐る覗き込んでみる。 「赤い…」思わず声が漏れた。 またも真っ赤で何も見えなかったが 覗き穴の時と同じ感じだった。 イタズラ犯の正体がわかった。 彼女は確信した。 この隣の部屋に犯人がいる事が。 なんの理由で覗いている? これは犯罪だ。 彼女は殴り込んでやろうと考えたが その気も失せた。 なぜなら再び、誰かに見られているように感じたからだ。
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