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オレと卓也はNHKの屋上へ向かった。
卓「公輝、お前この間から変だぞ?」
卓也はいきなりこう言ってきた。
公「い、いや、あのさ…実は…」
次の言葉を言おうとした瞬間、卓也の口から信じられない言葉が飛び出した。
卓「お前も2005年からタイムスリップしたのか?」
公「はぁ⁉」
卓「だから、お前も2005年からタイムスリップしたのかって聞いてんだよ」
卓也の突拍子もない発言に驚きながらもオレは気付いた。
公「もしかして…卓也も…?」
卓「うん。3日前、お前が『スチームナイツ』って口にした時、まさかと思ってたけど、さっき、望にも歌があるって言った時に確信したんだ。別々に言われたことを、お前が知ってるハズないからな」
卓也は冷静に淡々と話していた。でも、オレは1つ疑問に思うことがあった。
公「卓也、お前はいつからなんだ?なんでそんなに冷静なんだよ」
卓「オレは5日前から。なんでって…いつまでもパニクってたって仕方ないだろ?」
公「そりゃあ、そうだけど…。でも、なんで卓也とオレだけなんだ?」
卓「それはオレにも分かんねぇよ。でも、今分かるのは、オレたちが今いるこの世界を生きていかなくちゃいけないって事だな」
卓也が言うのももっともだった。卓也が言う通り、2005年に戻る方法が見つからない限り、オレは2004年で生きていくしかないんだ。
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