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ママとパパは出かける前にジルを抱きしめた。
ジルも笑顔で送った。
…
ジルは暖炉の前を。うろうろとしていた。
チャーリー…『ジル!』
チャーリーが来た。
まずは白い球を二人で探した。暖炉の中を覗いたり、叫んでみたりと…
チャーリー…『何もないじゃないか!ジル!』
ジルも少しがっかりした様子で、網を外そう!と提案した。
二人は大工道具で不器用に網を外していった。真っ黒になりながら…
すると…ズバッ、ズバーンッ…シューシュー…ッ
取り外した網の奥から、白い球が、まるで水中を飛び出したかの様に…煙りを水しぶきの様に吐きながら、転がり込んできた。
そして二人の足元の前で止まった。
あの時ジルが見た物より数倍も大きな球だった。直径30センチ程の球だ…
二人は口をポッカリと開けたまま体のあらゆる部分が停止していた。
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