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ジルは玄関を開けた。シチューの香が広がっている。、
ジル…『ママー、ただいま』
ママ…『おかえり』
一階は台所と居間の仕切りを外していて、だだっ広い。ジルは黒いソファに腰を下ろして、暖炉の側のテレビをつけ、チャンネルをアニメに合わせた。
ママはいつも、台所で鼻歌を歌っていて、楽しそうに台所用品を使ってリズミカルに音を立てながら、食事のしたくをする。
アニメを見ているジルも、つい、鼻歌につられて、歌いながら、ママのお手伝いをしはじめる。
ママ…『お皿を出してちょうだい、後スプーンもね』
ジル…『はぁい。僕ママのシチュー大好きだよ。』
ママ…『ジルは好き嫌いのない良い子ね、ママに似て…(笑)』
と言った瞬間パパが帰ってきた。ママとジルは笑いを含んだ顔でパパを迎える。
パパ…『僕の悪口でも言ってたのか…気持ち悪い顔だな…』
ジル…『言ってないよ。言おうとしてただけだよ(笑)』
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