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自分の考える(小説の中での)恋愛論には、“狂気”というものがある。
何の面白味もない恋愛小説でも、そこに“狂気”が織り込まれていれば、平凡な人間は感動する。
自分を照らし合わせ、自分もそういう恋愛をしたいと考える。
ではなぜ“狂気”なのか?
きっとそれは、人の“狂気”の中に一途な気持ちや、底無しの情熱が感じられるからだろう。
人間が生きる上でやはり理性だけでは片付かない物は多い。
特に選択を迫られたときの葛藤は理性に基づいてかんがえづらい。
なぜなら人間は自己の利益に反することはしたくないからだ。
それは動物的本能に従ったまでで何ら悪いことではない。
むしろ、この世界に真の“善”は存在しなく。
世界に溢れる“善”には、必ず何かしらの利益がある。
まとめるなら、人間は偽善的で性悪的であるからこそ、本能を剥き出しにした人間の恋愛に感動し、自分の欲求を満たそうとしているに過ぎない。
自分の小説の中にも
この大きくて太い根幹に基づいて書かれている。
要は、他人が喜ぶ言葉、美しい台詞を使っているに過ぎない。
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