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あの文化祭から僕の学校生活が変わった。
一つは…
僕に対する態度が皆変わった。
今まで“木”同然だった僕にクラスメイトから“オハヨ!”と爽やかな挨拶が飛んでくるように…。
二つ目は…
昼休みの屋上練習が無くなったこと。
二人で練習をしていると、生徒が屋上に殺到。危険だからって先生が禁止令を出した。
そして最後は…
…トモコ先生が、なんか冷たい。
メールを送っても返ってこないし…HRでもちっとも話してくれない。
忙しいのかな?
「アケミツ!」
冬服ブレザーに衣替えした大桑がクラスに来た。
「ライブオーディションの日程…決まったぞ!」
「ホントに!?いつ!?」
「ジャン!」
と、大桑は携帯を差し出した。
「11月の…22日…!」
日程を読む。
「そう!オーディションまであと1ヶ月もあるからキッチリ練習しようぜ!」
「え~!?大桑クンたち、オーディションに出るの~?」
女子生徒三人が集まってきた。
「すご~い!オーディションってどんなことするの~?」
…僕も具体的にはよく知らないや。
大桑を見る。
「……まぁ、とりあえずライブをし」
「受かったらどうなるの!?もしかしてメジャーデビュー!?」
力が抜ける。
「んなわけねぇよ。」
大桑は苦笑し続けた。
「合格したらそこのライブハウスで、これからもずっとライブできる権利がもらえるの。」
ふ~んと理解がなさそうな返事がきた。
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