花畑の少女に見惚れた一人の青年

3/8
前へ
/8ページ
次へ
本当なら誰も入っちゃ行けないのに そこには一人の少女が居た 心地よい風が流れ 少女の長い髪が花と共に揺れる 「君、どこから入って来たの!?」 俺は少女に聴こえるように声を出した 少女はまだ気付かない しゃがみこんで 花を見詰めている 「おーい……。」 無視か 的な感じで俺は頭をガシガシ掻いた 「ねえー!?」 俺は少しずつ少女に近づきながら声を出す 「どこから入って来たのー!?」 少女はこちらを振り向いた その時の少女の視線は とてつもなく凍てつくような瞳だった 俺は足を止める 少しの間沈黙が続いた
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加