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『あなたは……誰?』
ようやく少女は喋り出した
小さな声で俺に尋ねる
「ここの関係者の息子」
「君は?」
俺は続けるように問いかけた
少女は俺から目を反らし
花畑の奥に歩いて行く
「待ってよ……!!」
俺が呼び掛けても少女の足は止まらない
俺は跡を追わなかった
「なんなんだあの女の子……」
あの時少女が俺に向けた冷たい視線がふと記憶に蘇る
気になる…。
いろいろな意味で
とりあえず俺は花畑から出た
親父にこのことを報告するために
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