三学期!

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「明日、合格発表だな…従姉妹はまた来るのかい?」 名取に聞かれて 思い出した…もうそんな日になるんだ…早い。 「今回は来ないです。合格発表は、通知が来るのを待つみたいですよ」 合否がわかったら、直ぐにでも電話がきそうだ。 合格してたら 『モモちゃん約束覚えてる?』って、いの一番に言われそう。 「受かったら後輩になるのかぁ…見てみたかったな、東城の従姉妹」 何故か、ガッカリする勇二。 勇二は別の場所にいて、アツシを見ていない。明里だけが見たんだっけ… 後で、いやって程見れるから そんなに残念がらなくてもいいのに。 「発表で、一階の小会議室を使うから、手持ちの仕事が終わり次第準備しに行くぞ」 「はぁい」 青葉学園の合格発表は 一人一人に封筒を手渡す方法になっている。 渡された封筒を 開けて合否を確認するのだ。 合格した者の封筒の中には、制服、鞄などの購入案内、入学に関する書類がたくさん封入されている。 封筒を受け取って中を確認した後に思ったんだけど… 封筒の厚みで 合否がわかるってこと。 不合格の者の封筒は薄い… 受け取る前は、そんな事に気付かないから良いけど、切ない。 合格の喜びを味わった後 そんな事を考えていたなぁ。 明日、同じ事を 思う子っているのかな…今日はドキドキの一夜だ。 .
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