42181人が本棚に入れています
本棚に追加
/459ページ
アツシの合格発表が終われば
今度は礼斗達の試験だ。
今頃、必死で
頑張っていることだろう。
受験って孤独な闘いだよね…
周りがとやかく言っても、結局自分の力次第だもの。
何度も
頑張れ、頑張れって応援のつもりで言っても、本人にはプレッシャーを与えるだけだし…
いろんな面で
受験って難しいな。
小会議室に行き、机を並べ替え準備を整えた。
明日ここで、明暗がわかれる。アツシや里沙は無事合格出来ているのかな…
とくに、里沙はパニック状態のまま、試験を受けたようなものだ…心配だ。
「これでいいな…今日はこれで終わりにしよう」
全体を見渡し、うん うんと頷き納得した名取の掛け声で、皆は帰り仕度を始めた。
私は、明里に近付き受験とは全く関係ない話を持ち込んだ。
「先輩、生徒会の皆にあげるバレンタインチョコ合同にしませんか?」
二人から…
という事で皆にあげるのだ。
いろんな人に義理チョコを配る場合、同じ人にあげるなら合同にしたほうが、出費を抑えることが出来る。
「いいねぇ、それ!今年は本命チョコいらないから、チョコどうしようか迷ってたのよ」
確か学園祭前に別れて、その後は彼氏がいないんだっけ…今度、一緒にチョコを買いに行く約束をして、家に帰った。
本命がいない時のバレンタインは面倒臭いなぁ…と思った。
義理チョコは、家族と生徒会の皆だけにしとこう。
少しバレンタインデーが違う方向にいっている気がしたが…
本命チョコにはたっぷりと
愛を込めて作ろう。
.
最初のコメントを投稿しよう!