三学期!

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アツシの合格発表が終われば 今度は礼斗達の試験だ。 今頃、必死で 頑張っていることだろう。 受験って孤独な闘いだよね… 周りがとやかく言っても、結局自分の力次第だもの。 何度も 頑張れ、頑張れって応援のつもりで言っても、本人にはプレッシャーを与えるだけだし… いろんな面で 受験って難しいな。 小会議室に行き、机を並べ替え準備を整えた。 明日ここで、明暗がわかれる。アツシや里沙は無事合格出来ているのかな… とくに、里沙はパニック状態のまま、試験を受けたようなものだ…心配だ。 「これでいいな…今日はこれで終わりにしよう」 全体を見渡し、うん うんと頷き納得した名取の掛け声で、皆は帰り仕度を始めた。 私は、明里に近付き受験とは全く関係ない話を持ち込んだ。 「先輩、生徒会の皆にあげるバレンタインチョコ合同にしませんか?」 二人から… という事で皆にあげるのだ。 いろんな人に義理チョコを配る場合、同じ人にあげるなら合同にしたほうが、出費を抑えることが出来る。 「いいねぇ、それ!今年は本命チョコいらないから、チョコどうしようか迷ってたのよ」 確か学園祭前に別れて、その後は彼氏がいないんだっけ…今度、一緒にチョコを買いに行く約束をして、家に帰った。 本命がいない時のバレンタインは面倒臭いなぁ…と思った。 義理チョコは、家族と生徒会の皆だけにしとこう。 少しバレンタインデーが違う方向にいっている気がしたが… 本命チョコにはたっぷりと 愛を込めて作ろう。 .
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