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十五.告白
《メール》
トワ:『お疲れさん。今電話していい?』
ライ:『お疲れさん。いいけど,どうしたぁ?』
トワは返事せずに,すぐに電話した。
《電話》
♪♪♪♪♪
ガチャ
トワ:『…』
ライ:『もしもぉ~し。お疲れ~』
トワ:『あ…お疲れさん。』
ライ:『どうしたぁ?また悩みかぁ?』
トワ:『いや…今日は違うよ。』
ライ:『じゃあどうした?彼氏でも出来たか?』
トワ:『あ…いや。。。彼氏は出来てないよ。』
ライ:『んならどうした?』
トワ:『あのね…ライに…………』
トワは『好き』の一言が言えず黙ってしまった…
ライ:『何?俺が何?』
トワ:『いやぁ… あの…だからね…』
ライ:『だから何?言わないと分からないよ?言わないなら電話きるよ。』
トワ:『あ…切らないで!!!』
ライ:『じゃあ何よ?』
トワ:『ライの事が好き!!』
沈黙…………
ライ:『はぁ!?お前どうしたぁ?大丈夫かぁ?アハハハハ… つかマジで!?』
トワ:『笑わないでよ… 人が勇気出して言ったのに…』
ライ:『ごめん。ごめん。好きだから何?』
トワ:『トワと付き合ってください。』
ライ:『……ごめん。っつかぁ~俺好きになっても何も得しないよ?』
トワ:『トワは別に得とか損とか考えてない。』
ライ:『そっかぁ~…でも今はまだ無理だよ。気持ちは嬉しいよ。ありがとうね。』
トワ:『そっか…分かった。トワこそごめんね。これからも連絡とってくれる?』
ライ:『うん。全然いいよ~』
トワ:『分かった。ありがとうね。じゃあ,また明日。おやすみ。』
振られた…
だけど気持ちは冷めない。
涙も出なかった。
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