『夢幻』(煉骨🎵)

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    手に空をかざして 月に…星に問いかける ここにいる自分の存在を 応えられる者は誰もいないのに     無の世界から導かれるように 深い眠りから身を起こす 利用されるだけだとわかっているのに この世の掟に逆らった     留まることを赦されなくて 在り続けたいと願う俺がいる     手に空をかざして 月に…星に問いかける 再び命を手に入れても また同じ末路を歩めというのか     鼓動さえも旋律を奏でるし 傷ついたら血だって流れる 所詮は偽物(つくりもの)の身体なのに… 死人なのに…ここに在るなんて     己を隠して 偽善でいるなら 孤独(ひとり)でいる方の非情を選ぶ     手に空をかざして 月に…星に問いかける 生きたいと望むは罪なのか? 手段を選ばない俺を責めるのか     手に空をかざして 月に…星に問いかける ここにいる自分の存在を 応えられる者は誰もいないのに     応えられる者は誰もいないのに      
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