あの頃僕達はカーニバルの中に居た

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天馬 …(気まずいな…) 峰高 ほら、終わったよ 天馬 あんがとさん。 峰高 あんた、本当にその怪我どうしたの? 天馬 あ、あれだよほら、木から落ちた 峰高 ふ~ん… 天馬 な、なんだよ 峰高 馬鹿みたい 天馬 (ガーン) 峰高 木登りなんてしてる暇があったら勉強しなさいよね 天馬 うるせぇなぁ、お前は俺の母親か? 峰高 おばさんもあんたには苦労してるわよ… 天馬 ふんだ   立ち上がり歩き出す   峰高 あ、あんたさ… 天馬 ああん? 峰高 い、今付き合ってる人とかい、いるの? 天馬 はぁ?居ねぇよ、なにいってんだ? 峰高 い、いないならいいのよ!(そそくさと保健室を後にする) 天馬 …   周りの風景が暗くなり天馬のみに光が当たる   天馬 あいつは…俺の事が好きだったみたいだ、あの時の俺はどうしようもなく鈍感で、本当は両想いだったのに最後になってようやく気付いた、それもアイツの最後の言葉で。そう、アイツは死んだ、この日の放課後…車に跳ねられた、俺が一番最初に道路に横たわったアイツを見つけた、最後の言葉を言おうとするアイツの口を俺は必死に見つめた、俺には確かに聞こえたんだ、それで気が付いた、それからは誰かを好きにならずに卒業を迎えた…   風景がもどる
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