航空母艦

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正規航空母艦「翔鶴」型 昭和十二年、帝国海軍は第三次海軍軍備充実計画(通称マル三計画)で翔鶴型二隻の建造を計画し、同年起工された大型攻撃空母であった これは、マル二計画で建造された蒼龍型の拡大発展型であり、軍縮条約明けによって何らの制限無しに設計された為、十分な航空機搭載量(八十四機)を持たせた上、機関出力十六万馬力、最高速力六十三kmを発揮し、航続距離も一万八千kmという艦隊型航空母艦として申し分ない性能を持たせる事に成功した。 一番艦「翔鶴」二番艦「瑞鶴」は、昭和十六年に相次いで就役して第五航空戦隊を編成し、開戦壁頭の真珠湾攻撃に参加しているが、帝国はこの二隻の竣工を待ってハワイ作戦を決行したとも言われており、その後のラバウル攻略作戦、南方攻略作戦、セイロン沖海戦を第一機動部隊の一員として連戦、珊瑚海海戦ではその主力艦隊を成し、大勝利を挙げている。 また、帝国海軍の完勝に終わったミッドウェー海戦後、セイロン島攻略作戦に参加して内地へ帰還し、改装工事を受けた。 諸元 全長 二百五十七.五m 全幅 二十六m 公試排水量 二万九千八百t 機関 艦本式タービン八基四軸 十六万馬力 最大速力 六十三km 航続距離 一万八千km 乗員 千六百六十名 兵装 十二糎連装高角砲八基十六門 二十五mm三連装機銃十二基三十六門 搭載機 艦上戦闘機零戦 十八機 艦上爆撃機九九艦爆 二十七機 艦上攻撃機九七艦攻 二十七機 予備機 十二機 合計 八十四機image=202487008.jpg
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