私の罰

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「また待たないといけないかと思ったし」 「もうあんなことはしないよ」 「本当だろうか」 「本当に!!」 私は振り返って渉を見て言った。 渉が座った上に私が座る。 二人のいつもの座り方。 私の背が小さくて渉が大きいので、ちょうど渉が私を包み込む感じになる。 「やっぱり渉の側は落ち着くね」 「それは俺だって」 そう言うと、渉はそのまま私を抱きしめた。 この時が一番幸せだと感じれる。 いつまでも続けと… それからしばらくして… 「渉ーっ、お待たせ!!」 「遅いよー何してたのさ」 「ごめんごめん、ちょっと用事があってさ」 「そっか…あら??今日はあのネックレスなしか」 「あ!!ごめん…慌てて忘れちゃった…」 「まぁそんなこともあるよ」 この日から崩れ始めるんだ…私と渉の幸せは… 「クリスマスはどーする??」 ふと渉がそう言った 「あー、舞24日はどーしても抜けれない用事ができたゃったんだよね」 「25日は??」 「その日は大丈夫」 「まぁ用事なら仕方ないか」 「ごめんね…」 「気にするなって」 この時渉は疑うことをしなかった。 本当はどうか分からないけど… 今思えば、渉は私を疑ったことなんてなかった気がする。 どんな時だって信じてくれてた。  
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