忘却

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春の朝陽… 開け放たれた窓 少し冷たい風 揺れるカーテン… 薄く差し込む光りに 思わず目を細めて見上げると 春の日だまりの様な 君の笑顔… 夢だろう… 目が醒めると 全ては終わった後 もうどの位 君の夢を見続けて 君を忘れていけるのだろう 揺れるカーテン 少し冷たい風… 独り呆然と横たわる僕 忘れる事が出来たなら どんなに心安らかだろう… 出来ない僕は ただ ただ 時を刻み…遠ざかろうと ここから離れたいと 逃げて 逃げて 逃げ出して 忘却の彼方………
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