3350人が本棚に入れています
本棚に追加
昇降口の前に新しいクラスが張り付けてある。
「やった~真紘同じクラスだよん。」
奈穂が飛び上がって喜ぶ。
可愛いい…
私は心の中で思う。
私が奈穂と同じ事しても…
駄目だ、似合わない。私ならやっぱり小さくガッツポーズってとこだな~
私はいつも奈穂の小さくて可愛いい仕種をしてみたい、というかしたいのだが…
身長165㌢体重52㌔の巨体には似合わないと思ってる。
人がおもうより巨体ではないが、常に側にいる奈穂が身長150㌢体重42㌔だから、自分がとてつもなく巨体に感じるのだ。
「教室に行こう。」
あれこれ考えてると奈穂が手を掴んで引っ張る…
…こんな風に引っ張られたら、行かない男いないから…
私の奈穂コンプレックスはかなり重症だ。
「奈穂~よかったね。同じクラスで。私が奈穂のボディーガードしてあげる!」
ついキャラクターに徹する私。
「何言ってるの?私しより泣き虫で弱虫で怖がりのくせに~」
正解…
奈穂はみためと違ってアクティビティーで積極的な行動派。
はたからみたらみためと真逆な性格だ。
「ここだ!二年一組。」
この瞬間から新しい生活がはじまる。
そんな事知らない私達だった。
最初のコメントを投稿しよう!