ありえないよ~

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昇降口の前に新しいクラスが張り付けてある。 「やった~真紘同じクラスだよん。」 奈穂が飛び上がって喜ぶ。 可愛いい… 私は心の中で思う。 私が奈穂と同じ事しても… 駄目だ、似合わない。私ならやっぱり小さくガッツポーズってとこだな~ 私はいつも奈穂の小さくて可愛いい仕種をしてみたい、というかしたいのだが… 身長165㌢体重52㌔の巨体には似合わないと思ってる。 人がおもうより巨体ではないが、常に側にいる奈穂が身長150㌢体重42㌔だから、自分がとてつもなく巨体に感じるのだ。 「教室に行こう。」 あれこれ考えてると奈穂が手を掴んで引っ張る… …こんな風に引っ張られたら、行かない男いないから… 私の奈穂コンプレックスはかなり重症だ。 「奈穂~よかったね。同じクラスで。私が奈穂のボディーガードしてあげる!」 ついキャラクターに徹する私。 「何言ってるの?私しより泣き虫で弱虫で怖がりのくせに~」 正解… 奈穂はみためと違ってアクティビティーで積極的な行動派。 はたからみたらみためと真逆な性格だ。 「ここだ!二年一組。」 この瞬間から新しい生活がはじまる。 そんな事知らない私達だった。
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