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黒板に席順が張られている。
「うわっ!私1番前。」
奈穂が肩を落とす。
「離れちゃったね、私1番後ろ。」
奈穂は唇を突き出して膨れっ面のままだ。
私は奈穂の頭を撫でる。
「相変わらずレズってるな~またおまえらと同じクラスかよ~」
腐れ縁のこの男。
三ツ屋 謙太郎
口が悪い。
しかし見た目はいい。従ってもてる。
「三ツ屋く~んおはよ~」
「おまえ誰だっけ?」
「ひっど~い!」
こんな調子だから彼女なし。
でも居心地がよくてよく三人はつるんでいた。
「そうだ!なんか編入してくる奴がいるらしい。女か男かはわからないけどな~」
「イケメンだったら奈穂うれしいな~」
「私よりでかい女の子がいいな~」
全く別の期待。
謙太郎は、
「おまえら成長しねぇな~」呆れ顔。
「そろそろ担任くるね。」奈穂の一言でお互い席につく。
「っていうか謙太郎隣じゃん!」
「俺が1番前に座ったら後ろの奴黒板みえないし。」
確かに…
無駄に身長でかいし。
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