3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ……あの………」
静寂な部室に響いたその声は、春日くんだった。
どうやらずっとタイミングを図っていたようだ…長くね?
「こ…この部活って具体的になにす…るのでしょう……か?」
知らないんかい!
待ってましたと言わんばかりに右手を高々と振り上げ、人指し指をつきつけた。
あえて効果音をつけるなら「ズビシッ!」がふさわしい
「よくぞ聞いてくれたぁ!説明しよぅ!はい田中君!」
自分で言わないのかよ
「えーこの部活は傷ついた自分のハートの修正、そして一度絶望し挫折、今度は相手を恨んで行こうという考えを持つ部活ですね……学校に貢献するとかそうゆう気は一切ありません」
フスーフスー荒い呼吸をしながらの弁論はどこか説得力を感じてしまう
「でも一方的に恨んでも仕方ないんじゃないんですか?自分にも非はあるんでしょうし」
っと反論しちまった
「んー正論だねぇでも、たまに理不尽に思わないかい?」
え?と口を開ける俺と春日くん
「そんな普通にフラれてるような人間はそこらじゅうにいるだろぅ?僕は理不尽なフラれ方した者を厳選して招いたのさぁ」
なに?まるでフラれ方を知っているかのような口ぶりだが?
最初のコメントを投稿しよう!