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2006年7月18日
トイレに出た所で倒れ込み、一歩も動けなくなってしまったのだ。
仕事から帰った私はその姿に驚き、抱えようとしてバーバに止められました。
「自分で立つけん大丈夫よ!よかけん見とかんね!」
そう言って手に力を入れるバーバは弱々しく、今にも折れそうな体を支えているだけで精一杯に見えました。
それから3時間…
次々と家族が仕事から帰宅し、バーバの様子を何事かと騒ぎ始めました。
弟は「救急車を呼んでみては?」と提案し、
父は「なんだ?どうした?」を繰り返し、
母は「トイレの前で汚らしい!早くお姉ちゃん抱えてあげなさいよ!」と掃き捨てた。
嫁姑の不仲は知っていたし、こんな風に母がバーバを罵るのは今に始まった事ではない。
それから一向に動く気配を見せないバーバに痺れを切らせた父は、茶の間に急いで準備した布団に抱えて行きました。
父はその時バーバの軽さに気付いて居ない。自分を育てた母がこんなにも軽い事に気付くべきだった。
そうすれば今から始まる辛い生活から逃げる事も、私から恨まれる事も無かったのに…。
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