人形

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人形

「おとーさーん、このお人形がほしい」 「しょうがないなーどのお人形だい?」 「このお人形がほしい」 少女は少し低い声で・・・真顔でそう言い指差した。 「・・・」 少女の指の向こう側には赤い大きな目、長い黒髪、血の付いた後のような模様の不気味なロングスカート、右手には小さな鎌を、左手には人形の頭を持っていた。 「本当に・・このお人形で良いのかい・・・」 「コレがほしいの・・」 「わっわかったよ」 レジに行きその人形をかってやった。  その時はまだ、コレから起こる悪夢の入り口だとは気ずかなかったのだ・・・
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