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―プロローグ―
僕には一つ年下の弟がいる、名前は『春彦』
物静かで優しくて愛想がよく、誰にでも好かれた。
僕はそんな弟が少し憎らしくも愛しく誇らしかった。
そして近所に住む優しくて僕らの大好きなお兄さん、『優兄ぃ』
優兄ぃは僕らより年上で僕らといつも遊んでくれていた。
優兄ぃはいつも家の鍵を首からさげていた。
優兄ぃの両親は共働きで帰りがいつも遅いのだと母が言っていた。
毎日僕らは三人で小さな公園に行き、日が落ちるまで遊んだ。
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