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小さな公園には、ジャングルジム、砂場、滑り台、あまり使われない児童館、大きな桜の木、幼き僕らは遊ぶのに困ることはなかった。 ある日の夕方寂しそうに優兄ぃは僕らに呟いた。 「あの桜の木…枯れてしまうそうだよ…。」 僕らはその大きな桜の木が好きだった、いつも僕らを静かに見守るように佇む姿に僕らは安心感を感じていた。 桜の木は確かに去年より葉が少なくなっている気がした。 春彦は悲しそうに言う。 「嫌だよ…、僕はあの木が…好きだから…」 「優しいね、春彦君は…」 優兄ぃは春彦の頭を撫でながら少し嬉しそうに微笑んだ。
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