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昨夜バイトが終わったのが9時頃で俺はそのまま家に帰った。
家には本当の母さんと義理の父、義理の兄がいて義父とは顔を合わせる度に喧嘩をしていた。
昨日もそうで、厭になって荷物をまとめ家を出たが行く宛もなく、ぶらぶらしていた。
そしたらバイト先の先輩が居て飲み会に付き合わされて、ベロベロに酔ったんだ…
それで、帰りにおっさんにぶつかって…?ん?
俺泣いてたんだっけ?
『っく行くとこ…なぃっ…っふぅえ…』
今考えるとあまりの恥ずかしさに顔から火が出そうだ。
「あ…っと…すいません」
「思い出したか、早く支度しろ」
神崎さんは今にも部屋を出ていきそうだ。
俺は急いで着替えをした。
ベッドの横には鞄があったのでそれを掴むと、玄関で待つ神崎さんの後を追った。
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