☆ なみだ ☆

葬儀

式にゎ 思いの他 たくさんの方が来て下さいました…
誰が知らせてくれたのか
かずさんの知り合いが
たくさんお別れを言いに…来てくれていました

私にゎ殆んどが 初めて会う方ばかりでした…

深く頭を下げ
私は、式が始まるまで
放心した状態で かずさんの棺に張り付き離れませんでした…

式が始まる少し前に
姉が私の元に来て
父が、来た事を知らせました…

私は、何も言えず
父の顔を見て、泣いていました…

それは かずさんが ずっと父の事を気にしていたからです。

「親父さん 怒るやろうな お前の事 泣かせてばかりで 幸せにしてやれんかったから…
一番大事な、女の時期に
子供も産まず 苦労ばかりさせて…
反対されて 絶対幸せにしてやる って思ってたのに 今からやっと…って時に こんな病気して
俺が逝ったら 謝っておいてな…
けどな 俺ゎ お前が居てくれて お前と出会えて幸せ やった…
アホで 気が強くて そのくせお人よしで
いっつも ﾋﾞｰﾋﾞｰ泣いて… お袋みたいに 怖いとこも あったけど…
可愛い女やった(笑)

そんなお前を生んで育ててくれたのわ親父さんやからな(笑)
幸せにしてやれんで
すみませんでした
って 謝っといてな」

お父さん…

お父さんの目にゎ
かずさんが 嫌な奴に映ってたやろう？

婚約者が居て 普通に結婚してたら 何の苦労も無かったのに…

知り会った頃ゎ
周りゎみんな、その筋の人ばっかりだったし
友達の保証人になったり、事業失敗したりで、借金まみれだったし

何より 私が、お水の世界に入ったりしたから…

ごめんね

でも 私… 幸せだった

「お父さん…来てくれてありがとう かずさんがね
お父さんに 謝っといてって…
すみませんでしたって…」
父ゎ 許す事もなく
ただ 黙ってかずさんの
遺影を見ていました…

かずさん

謝らなくていい…
ちゃんと幸せにしてもらったから

私は、喪主として
葬儀をきちんと、とり行えたのだろうか…

泣いてばかりで

私は、あなたの 妻として ちゃんと 見送ってあげれただろうか…

かずさん

ごめんね 泣き虫で…