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臆病な私は 例えれば
海の底の貝のよう
ただ 波に流され 硬い殻で自分を守り 嵐が去るのを 待つのです
そんな私も 海の底から
空を見るのです
嵐の中を 翼をいっぱいに拡げ 飛ぶ美しい鳥達を
そして 憧れるのです
いつか 私も美しい鳥になりたいと
しかし 私は 臆病な私は傷つくのを恐れ 殻を破れづ ただ 嵐が去るのを待つのです
臆病な私に 美しい鳥になる 資格など無いでしょう
それでも 憧れるのです
美しい鳥に
そして 夢を見るのです
嵐の中を 誰よりも速く
誰よりも力強く 飛ぶ夢を
深い 海の底の 殻の中で
夢だけを見る 臆病な私が
いるのです
殻を破る事も出来ず
成りたくない 自分に成っていく 私が いるのです
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