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秘密の場所
私は当時通信制の高校に通っていたのもあり、バイトの日以外は彼氏もいないし暇なので従兄とピカリンがいる現場へよく遊びに行ってた。最初は最低な奴と思っていたのだが、いつからだろうか……私は気が付くとピカリンに恋していた。でもこの時はまだこの恋心を認めたくなく必死に押さえ込んでいた。
この時期と同時に地元で毎年行なわれる夏最後の祭りが行なわれた。
この日、従兄とピカリン、私と友達4人で祭りに出掛けた。
『なんや。麻美!イッチョ前に浴衣着てきたんか!孫に何やらやな!ァハハハ』
相変わらずな口調で私をからかってくる。
『ちょっと~!少しは綺麗だね☆って誉めらんないわけぇ!』
『誉める事くらい出来ますよぉ。お友達かわいいねぇ~☆誰かさんと違って色っぽいしぃ~(笑)俺、光って言いまぁ~す☆宜しくね』
んだよ!コィツ!ってくらいのニタニタ顔で友達の手を握って言った。
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