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―笑顔―
「リジュン。おい、何してんだよ。こっち来いよ」と田幡が俺を呼ぶ。
俺はちらっと田幡の方を見て、フイっと目を逸らした。
「何、怒ってんだ…」
「怒ってないけど…。何か用事?」
田幡に近付くと、
「Σうわぁ、ちょっ…」
いきなり、グイッと田幡によって抱き締められた。腰に手を回されて、田幡の膝に座らされた。つまり、抱っこされている感じになってしまったのだ。
「ちょっ、やめろよ。俺は…」
「ごめん」田幡は俺に聞こえる程度の声で俺にそう言った。俺は、顔が赤くなるのを感じた。
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