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「お前にリジュンは渡さないからね――」
急いで走って来てしまった…。でもアレは―アレはなんだょ…。
追い掛けて来てもくれないのかょ!!そんな事を考えながら俺は体育館の裏にある部室の前にしゃがみこんだ。
「リジュン?」
急に頭上から利恭の声が聞こえた。
「っ…なっ何!?」
少し声が裏返りながら返事をした。コイツはさっきのを俺が見てたなんて知らないんだろうな…。知っててもコレで邪魔な俺が居なくなるかも知れないんだからさぞ嬉しいだろう。
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