戦国武士

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そして次の日。 勇次郎「行くぞ!!」 兵士「おぉぉぉぉ!!」 勇次郎は、城下村の前に兵士を構えた。 勇次郎「…。」 兵士「来ました!」 向こうの方から、兵士がやって来たのだ。 勇次郎は敵を見るなり質問をした。 勇次郎「信長はおるかぁ!!」 敵「フハハハハ。」 敵の兵士は笑い始めた。 勇次郎「な!!」 敵「フハハ… 全軍かかれ!!」 勇次郎「なに!! いきなりではないか! くっ! こっちも行くのだ!」 兵士「おぉ!!」 兵士達は、刀、槍、弓を構え、打ち合いとなった。 勇次郎「なんだ… 信長の兵士にしては少なすぎる…。」 敵「へいやぁ!!」 敵の兵士が勇次郎の後ろから斬りかかって来た。 勇次郎「むっ!! せいやぁぁぁ!」 勇次郎は、ヒラリとかわし、敵を斬りつけた。 勇次郎「おい! 信長の兵は5000のはず… ここには、500程度しかいないではないか!!」 敵「…ふん! …こんな城やるのに……5000で……十分!」 勇次郎「なめおって! 信長の首、絶対に打ってやる!!」 敵「…ハ…ハハ。」 勇次郎「なにがおかしい!!」 敵「……信長様は…ここには…いない。」 勇次郎「何だと!」 敵「……信長様は…逃げた…島川……追って……。」 勇次郎「なんだと!」 敵「ふ…ふふ …………………。」 そう言うと敵兵は、ぐったりとした。 兵士「勇次郎様!! 行って下さい!!」 聞いていた兵士が言った。 勇次郎「………。」 兵士「いくら信長とて、勇次郎様の剣には勝てませぬ!」 兵士達は勇次郎に行くように言った。 勇次郎「すまぬ! みな…生きて帰れ。」 兵士「任せて下さい!」 勇次郎は兵士達を残し馬に乗って雪乃のもとへ走った。
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