急襲

2/2
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
―???―   …ザァー(雨)   堰(せき)を切ったかの様に、鬱積(うっせき)していた雨が荒々しく、音を立てて天より落ちてきた。   武流『…くっ…。』   目の前には恐ろしい化け物。 見下すかの様に見つめる眼には、“人間の温かみ”は皆無だった。 冷や汗が頬を伝う…焦りは隠せない。   武流『…動くな!!』   …言葉に応ずることはなく、カタカタと不気味に鼓動している。 』   武流『…以前の目標。』  銃で相手に狙いを付けた。 腕前は隊員の中でも優秀な方だった…自信がある。 その時だった!!   マネキン『カタカタ!!…カタカタカタカタ!!』   不意を突かれた!! 鉈(なた)を振り回しながら、襲いかかってきた。   武流『!!…うぐぁっ!!』  鉈が左腕に掠(かす)った。 鮮血が床に伝う。 私を殺すつもりだ。   武流『ち…ちくしょおぉぉぉ!!』   …ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!! 9mm拳銃が火を噴いた!!  敵の頭や胸に銃弾が突き抜けた。   …パァンッ!!カラカラカラ…(マネキン)   マネキンは姿形が無くなる程に、衝撃でバラバラに飛び散った。   武流『た…倒したか…うぐぅ…。』   脅威は去った。 私は出血した場所に応急処置を施すことにした…。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!