メッセージ

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―???―   まずは机を調べることにした。 所々が朽ちている木製の机だ。   武流『年代を感じさせる割には、しっかりとしてるな。』   ガタガタとバランスを崩す脆さが無い。   手前に引き出すタイプの引き出しが付いている。 開けることにした。   …スゥー(引き出し)   引っかかることなく引き出せた。 中には万年筆が1本と、ノートが1冊入っている。 万年筆の方は調べるまでも無い、ただの万年筆だ。 何かあるならノートの方である。   武流『ノートに、犯行のプロセスか何かが書かれてたら…』   そう思いページを捲り続けるが、白紙ばかりだ。   武流『ん?』   …最後のページが数枚破かれていることに気づいた。 乱雑に破られていないことから、使用者の性格が伺える。 …他には何も情報は無かった。   次に、クローゼットを調べることにした。 百葉箱の様に、いくつもの板が開き戸に使用されている。 クローゼットの特徴も机と同様で、朽ちている割にはしっかりとしている。   …ガチャ…(クローゼット)   …パラッ…(?)   クローゼットの中から何かが落ちてきた。   武流『ノートの切れ端?一体何が書かれているのだろう?』   ―ノートの切れ端―  突然の出来事に驚いているよね。  ごめんなさい…私が望んでしまったばかりに、武流にとんでもない迷惑をかけることになってしまって…。  お願い…生き延びて…私に会いに来て…。  そして“あの時”の約束を果たさせて…。   天童 卑弥呼     送り主の名前に驚愕とした。   天童 卑弥呼…2年前に私の前から姿を消した、大切な彼女(人)からだった…。
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