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「いやぁッ!!!!!」
葵は優雅を突き飛ばした。
無残に破られたシャツを握り締め葵は優雅の病室を飛び出した。
突き飛ばされた優雅は壁にぶつかりズルリと腰を落とした。
シーンと静まり返る病室。
「………ははは。」
優雅は力なく笑った。
そして吐き気がした。
すぐにトイレに駆け込み全てを吐き出した。
頬に伝う暖かいもの。
ぐちゃぐちゃになっているベッドのシーツ。
そこには無残に咲き乱れた桜の花びら。
優雅は細い腕に巻き付いた点滴を引き抜き、「汚れた空間」から
逃げ出した。
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